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みなさんこんにちは!
シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!
さて今日は
シンワのよもやま話~流れ~
ということで、今回は、そんなアルミサッシが現場で施工されるまでの流れを、業者目線で詳しく、かつ分かりやすくご紹介します♪
アルミサッシは建物の顔とも言える「開口部」を構成する重要な部材。
その“製品としての完成度”はもちろん、現場で正しく納まり、性能を発揮できるかどうかは、私たち加工業者の仕事にかかっています。
まず最初に行うのが、設計図の受領と確認です。
開口部の寸法・建物の構造・階数
指定品番・メーカー・シリーズ
仕様(複層ガラス、防火/非防火、断熱タイプ 等)
この段階で設計図の不備や不明点を見逃すと、後工程での「手戻り」や「納品トラブル」に直結します。
この時点で現場担当者・設計者としっかり情報を共有するのが、プロの基本。
次に、施工業者・設計士・元請け担当者と詳細仕様の擦り合わせを行います。
枠の形状(段付き枠・片枠・フラット枠など)
ガラスの種類(Low-E、合わせガラス、防犯仕様など)
納まり図と建築の外壁材・サイディングの干渉確認
アルミ色・網戸・格子・開閉方式の確認
「建築の図面」と「サッシメーカーの製品仕様」を翻訳してつなげるのが、加工業者の重要な役割です。
ヒアリングと図面確認をもとに、加工用の図面(サッシ図・製作図)を作成します。
実際の開口部サイズに対するクリアランス(隙間)調整
枠組みの構造チェック(上下枠の重なり/補強材)
取り合い部分の部材選定(アングル・防水シート位置)
この図面が、実際の加工の“命綱”となるため、寸法精度は1mm単位で管理されます。
加工図が確定したら、いよいよアルミ材のカット・組立加工が始まります。
指定メーカーからアルミ材・部品を発注(LIXIL、YKK APなど)
カットマシンで精密に切断(端面の直角精度が命)
組立工程でビス留め・シーリング処理
ガラス工場へ搬送し、ガラスとの組み込み(建具製作)
加工には「工場の作業者の技術力」+「デジタル管理システム」の両方が必要です。
製品が完成したら、以下を行います
寸法・開閉テスト・傷・汚れの有無を入念に検品
運搬時の破損を防ぐため、角部・ガラス面を丁寧に養生
積込順・搬入経路を考慮してトラックへ積載
搬入時間・ルート・現場対応者との連絡調整
狭小現場や階上搬入がある場合は、ユニック車や人力搬入の調整が必要になります。
現場に製品を納品した後も、加工業者の仕事は終わりません。
現場の職人と設置方法・取り付け順の確認
実際の開口部寸法との微調整・スペーサー調整
防水テープ・シーリング位置の指示
万一の割れ・不良対応の即時サポート
「図面通りでも現場では納まらない」
そんな時に対応できるのが、現場を理解している加工業者の強みです。
アルミサッシの加工は、単なる「部材供給」ではありません。
寸法の正確さ(1mmのズレが雨漏りに)
開閉の滑らかさ(戸車選定や丁番の精度)
ガラスとフレームの密着度(結露・断熱に関わる)
現場との連携(納期・搬入方法・急な変更対応)
これらすべてが整って、「現場で正しく納まり、長年トラブルなく使えるサッシ」が完成します。
アルミサッシは、建築物の性能・意匠性・快適性に大きな影響を与える重要な部材です。
そしてそのサッシが現場で完璧に納まるまでには、
設計力
加工精度
チーム間の情報共有
施工現場への理解と柔軟性
これらすべてが揃って初めて「本物の仕事」になります。
戸建て/ビル/施設/リフォームすべて対応
メーカー製品~特注オーダーまで幅広く対応
BIM・CADデータ提供、図面作成のご相談もOK
みなさんこんにちは!
シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!
さて今日は
シンワのよもやま話~設計~
ということで、今回は、アルミサッシ加工業の視点から、「サッシ設計の重要性」と「設計時に注意すべきポイント」、さらには最近の設計トレンドと技術進化まで、現場に即した内容を深掘りしてお届けします♪
一見、どれも同じように見える「アルミサッシ」ですが、実はその設計段階での判断と工夫が、建物の性能・見た目・安全性・使いやすさすべてに大きな影響を与えています。
建築においてアルミサッシは単なる「窓枠」や「開口部の縁」ではありません。
以下のような複数の機能が要求される、非常に複雑な構造部材です。
気密性・断熱性・防音性
水密性・耐風圧性
デザイン性・景観との調和
開閉のしやすさ・耐久性
これらの性能を満たしながら、設計図と建物仕様にぴったりと合うように加工するためには、設計段階での正確な検討と調整が不可欠なのです。
開口部のサイズ・方位・形状
建築用途(住宅/商業施設/集合住宅 など)
求められる性能(断熱等級、防火仕様、遮音性能など)
設計者や元請けとの綿密な打ち合わせが、この段階でのズレを防ぎます。
施工図・詳細図をもとにサッシ枠の寸法・構造を決定
取付部材(アングル・モール・パッキン)の仕様検討
納まり図を基にした干渉チェック・雨仕舞の検討
重要なのは「美しく納める」だけでなく、“施工しやすく・長持ちする”構造設計をすること。
採光面積や風圧、重さに応じたアルミ材の厚み・形状を選定
建築地の地域区分に応じた耐風圧計算を行う
特に高層階や沿岸部では強風対策として「中桟」や「補強部材」が必要な場合も。
Low-E複層ガラス、アルゴンガス封入など高断熱仕様
結露リスクの高い環境では樹脂スペーサー・断熱部材の追加
近年は「ZEH」や「断熱等級5〜6」対応の要望が増加中。設計から断熱性能を意識した提案が重要です。
引き違い/開き戸/FIX/折戸など、使用用途に最適な開閉方式
スムーズな動作性と耐久性を両立した金物の選定
重量に応じた戸車やダンパーの選定も
快適性を左右するのは「部品の選定力」と「動作精度」。ここがプロの技の見せ所です。
よくある問題 | 設計ミス例 | 対策ポイント |
---|---|---|
開口部の寸法ミス | サッシが入らない/無理な加工が必要に | 図面との照合を徹底、現場実測を行う |
水漏れ・結露 | 雨仕舞の納まりが甘い、断熱不足 | 結露シミュレーション、パッキン設計 |
開閉不良 | 引き違いで枠がゆがむ、戸車選定ミス | 枠補強+適正部材の選定 |
外観不良 | 色味が建物と合わない、出隅が雑 | 納まり図・カラーサンプルを共有 |
フレームを極力細くし、開口部のガラス面積を最大化
意匠性・採光性が向上 → モダン住宅やホテル建築で人気
断熱性能を最大限に高めるサッシ設計
ガラスの重量増加に対し、補強と開閉機構の見直しが必要
設計データをBIMと連携し、他業種と干渉チェックが可能
自動拾い出し、プレカット加工の効率化
設計段階からBIMデータでやり取りできる業者は、ゼネコン・設計事務所からの信頼が厚いです。
エンジニアリングと職人技、そして建築意匠との融合
それがアルミサッシ設計の本質です。
快適性を支える性能設計
美観と耐久性を両立させる構造設計
工期とコストを意識した施工性
これらをすべて踏まえて提案・設計できるサッシ加工業者が、これからの建築に選ばれる存在です。
一般住宅から大規模ビル案件まで対応
自社設計・自社加工・現場対応まで一貫
BIM対応データのご提供も可能です!