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月別アーカイブ: 2025年4月

シンワのよもやま話~流れ~

みなさんこんにちは!

シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!

 

 

さて今日は

シンワのよもやま話~流れ~

ということで、今回は、そんなアルミサッシが現場で施工されるまでの流れを、業者目線で詳しく、かつ分かりやすくご紹介します♪

 

「施工までの流れ」と見えないプロの仕事

アルミサッシは建物の顔とも言える「開口部」を構成する重要な部材。
その“製品としての完成度”はもちろん、現場で正しく納まり、性能を発揮できるかどうかは、私たち加工業者の仕事にかかっています。


アルミサッシの施工までに必要な6つのステップ


① 【受注・設計図の確認】~最初のミスが後工程を左右する~

まず最初に行うのが、設計図の受領と確認です。

  • 開口部の寸法・建物の構造・階数

  • 指定品番・メーカー・シリーズ

  • 仕様(複層ガラス、防火/非防火、断熱タイプ 等)

この段階で設計図の不備や不明点を見逃すと、後工程での「手戻り」や「納品トラブル」に直結します。

📌 この時点で現場担当者・設計者としっかり情報を共有するのが、プロの基本。


② 【打ち合わせ・仕様確認】~建築図と製品仕様をつなぐ翻訳者の仕事~

次に、施工業者・設計士・元請け担当者と詳細仕様の擦り合わせを行います。

  • 枠の形状(段付き枠・片枠・フラット枠など)

  • ガラスの種類(Low-E、合わせガラス、防犯仕様など)

  • 納まり図と建築の外壁材・サイディングの干渉確認

  • アルミ色・網戸・格子・開閉方式の確認

💡 「建築の図面」と「サッシメーカーの製品仕様」を翻訳してつなげるのが、加工業者の重要な役割です。


③ 【製品設計・加工図作成】~“施工図から現場寸法”への変換技術~

ヒアリングと図面確認をもとに、加工用の図面(サッシ図・製作図)を作成します。

  • 実際の開口部サイズに対するクリアランス(隙間)調整

  • 枠組みの構造チェック(上下枠の重なり/補強材)

  • 取り合い部分の部材選定(アングル・防水シート位置)

📐 この図面が、実際の加工の“命綱”となるため、寸法精度は1mm単位で管理されます。


④ 【アルミ材・部品の手配・加工】~精密さと効率のバランス~

加工図が確定したら、いよいよアルミ材のカット・組立加工が始まります。

  • 指定メーカーからアルミ材・部品を発注(LIXIL、YKK APなど)

  • カットマシンで精密に切断(端面の直角精度が命)

  • 組立工程でビス留め・シーリング処理

  • ガラス工場へ搬送し、ガラスとの組み込み(建具製作)

🔧 加工には「工場の作業者の技術力」+「デジタル管理システム」の両方が必要です。


⑤ 【検品・養生・現場搬入】~“現場対応力”が問われる段階~

製品が完成したら、以下を行います

  • 寸法・開閉テスト・傷・汚れの有無を入念に検品

  • 運搬時の破損を防ぐため、角部・ガラス面を丁寧に養生

  • 積込順・搬入経路を考慮してトラックへ積載

  • 搬入時間・ルート・現場対応者との連絡調整

📌 狭小現場や階上搬入がある場合は、ユニック車や人力搬入の調整が必要になります。


⑥ 【現場対応・施工サポート】~最後まで「納まる」ことを確認する~

現場に製品を納品した後も、加工業者の仕事は終わりません。

  • 現場の職人と設置方法・取り付け順の確認

  • 実際の開口部寸法との微調整・スペーサー調整

  • 防水テープ・シーリング位置の指示

  • 万一の割れ・不良対応の即時サポート

👷‍♂️ 「図面通りでも現場では納まらない」
そんな時に対応できるのが、現場を理解している加工業者の強みです。


見えない部分こそプロの品質が問われる

アルミサッシの加工は、単なる「部材供給」ではありません。

  • 寸法の正確さ(1mmのズレが雨漏りに)

  • 開閉の滑らかさ(戸車選定や丁番の精度)

  • ガラスとフレームの密着度(結露・断熱に関わる)

  • 現場との連携(納期・搬入方法・急な変更対応)

これらすべてが整って、「現場で正しく納まり、長年トラブルなく使えるサッシ」が完成します。


【まとめ】アルミサッシ施工までの流れは、技術と連携の積み重ね

アルミサッシは、建築物の性能・意匠性・快適性に大きな影響を与える重要な部材です。
そしてそのサッシが現場で完璧に納まるまでには、

  • 設計力

  • 加工精度

  • チーム間の情報共有

  • 施工現場への理解と柔軟性

これらすべてが揃って初めて「本物の仕事」になります。


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シンワのよもやま話~設計~

みなさんこんにちは!

シンワオートマチック株式会社の更新担当の中西です!

 

 

さて今日は

シンワのよもやま話~設計~

ということで、今回は、アルミサッシ加工業の視点から、「サッシ設計の重要性」と「設計時に注意すべきポイント」、さらには最近の設計トレンドと技術進化まで、現場に即した内容を深掘りしてお届けします♪

 

加工業者が語る「設計の本質」と現場を支える精密技術

一見、どれも同じように見える「アルミサッシ」ですが、実はその設計段階での判断と工夫が、建物の性能・見た目・安全性・使いやすさすべてに大きな影響を与えています。


なぜアルミサッシの「設計」が重要なのか?

✅ サッシは「見た目」と「性能」を両立させる存在

建築においてアルミサッシは単なる「窓枠」や「開口部の縁」ではありません。
以下のような複数の機能が要求される、非常に複雑な構造部材です。

  • 気密性・断熱性・防音性

  • 水密性・耐風圧性

  • デザイン性・景観との調和

  • 開閉のしやすさ・耐久性

これらの性能を満たしながら、設計図と建物仕様にぴったりと合うように加工するためには、設計段階での正確な検討と調整が不可欠なのです。


アルミサッシ設計の主な流れとチェックポイント

① 【仕様確認・要望のヒアリング】

  • 開口部のサイズ・方位・形状

  • 建築用途(住宅/商業施設/集合住宅 など)

  • 求められる性能(断熱等級、防火仕様、遮音性能など)

📌 設計者や元請けとの綿密な打ち合わせが、この段階でのズレを防ぎます。


② 【図面作成と構造検討】

  • 施工図・詳細図をもとにサッシ枠の寸法・構造を決定

  • 取付部材(アングル・モール・パッキン)の仕様検討

  • 納まり図を基にした干渉チェック・雨仕舞の検討

💡 重要なのは「美しく納める」だけでなく、“施工しやすく・長持ちする”構造設計をすること。


③ 【部材選定と強度計算】

  • 採光面積や風圧、重さに応じたアルミ材の厚み・形状を選定

  • 建築地の地域区分に応じた耐風圧計算を行う

📌 特に高層階や沿岸部では強風対策として「中桟」や「補強部材」が必要な場合も。


④ 【熱・結露対策の確認】

  • Low-E複層ガラス、アルゴンガス封入など高断熱仕様

  • 結露リスクの高い環境では樹脂スペーサー・断熱部材の追加

💡 近年は「ZEH」や「断熱等級5〜6」対応の要望が増加中。設計から断熱性能を意識した提案が重要です。


⑤ 【開閉・動作の設計】

  • 引き違い/開き戸/FIX/折戸など、使用用途に最適な開閉方式

  • スムーズな動作性と耐久性を両立した金物の選定

  • 重量に応じた戸車やダンパーの選定も

🛠️ 快適性を左右するのは「部品の選定力」と「動作精度」。ここがプロの技の見せ所です。


アルミサッシ設計の「落とし穴」と対策

よくある問題 設計ミス例 対策ポイント
開口部の寸法ミス サッシが入らない/無理な加工が必要に 図面との照合を徹底、現場実測を行う
水漏れ・結露 雨仕舞の納まりが甘い、断熱不足 結露シミュレーション、パッキン設計
開閉不良 引き違いで枠がゆがむ、戸車選定ミス 枠補強+適正部材の選定
外観不良 色味が建物と合わない、出隅が雑 納まり図・カラーサンプルを共有

最近の設計トレンドと技術革新

✅ スリムフレーム設計(極細枠)

  • フレームを極力細くし、開口部のガラス面積を最大化

  • 意匠性・採光性が向上 → モダン住宅やホテル建築で人気


✅ トリプルガラス/Low-E仕様への対応

  • 断熱性能を最大限に高めるサッシ設計

  • ガラスの重量増加に対し、補強と開閉機構の見直しが必要


✅ BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)対応

  • 設計データをBIMと連携し、他業種と干渉チェックが可能

  • 自動拾い出し、プレカット加工の効率化

💡 設計段階からBIMデータでやり取りできる業者は、ゼネコン・設計事務所からの信頼が厚いです。


アルミサッシの「設計力」は建物の質を決める

エンジニアリングと職人技、そして建築意匠との融合
それがアルミサッシ設計の本質です。

  • 快適性を支える性能設計

  • 美観と耐久性を両立させる構造設計

  • 工期とコストを意識した施工性

これらをすべて踏まえて提案・設計できるサッシ加工業者が、これからの建築に選ばれる存在です。


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